全国盲ろう教育研究会 第8回定期総会・研究協議会報告

2010年8月8日(日)・9日(月)、筑波大学附属視覚特別支援学校にて、第8回研究協議会を行
いました。会場は全国各地からの100名以上の参加者でぎっしりと埋まりました。
「盲ろう教育についての一研究者の考察 ―過去、現在、未来そして日本、世界―」と題した国
立特別支援教育総合研究所の中澤惠江氏の講演では、日本および世界の盲ろう教育の歴史
と一歩前の未来、日本と世界で展開していることが互いに絡み合って盲ろうをめぐる大きな動
きになっていること、そして、多くの出会いの中で学んだこと、大切にしたいと考えていることな
ど、歴史を見つめ未来を展望する確かなまなざしと子どもたちと保護者への温かい思いに感
動が拡がりました。
「「肢体不自由のある盲ろうの子どもたちの教育」をテーマに、三國勝司氏、宮崎広子氏、金子
亜子氏の3氏による実践報告では、子どもたちの課題をしっかりととらえての関わり、子どもた
ちとのコミュニケーション、教室環境などさまざまな実践の報告がありました。
また、8本のポスターが出されたポスターセッションでは、ポスターの前で熱心に語り合う様子
があちこちでみられ、ワークショップでは改めて見えない・聞こえない盲ろうの困難性を実感し
たり、日頃の悩みや思いを皆で考えたり、東京都盲ろう者支援センターを見学したりと充実し
た時間を過ごしました。


講演:「盲ろう教育についての一研究者の考察-過去、現在、未来そして日本、世界-」
  中澤 惠江 氏(国立特別支援教育総合研究所)


実践報告:「肢体不自由のある盲ろうの子どもたちの教育」
 三國 勝司 氏(横浜市立東俣野養護学校)