8月9日、全国盲ろう教育研究会第19回研究協議会を教育関係者、行政関係者、福祉関係
者、医療関係者、保護者など、様々な職種、立場の方100名以上の参加を得て、オンラインに て開催しました。
以下のような内容で実施しました。
〇 開 会 式
〇 講 演
「視覚聴覚二重障害者に対する医療の最前線 〜一体的診療体制、補聴器・人工内耳〜」
松永 達雄 氏(東京医療センター 臨床研究センター 聴覚・平衡覚研究部長
臨床遺伝センターセンター長 耳鼻咽喉科医師)
視覚聴覚二重障害(盲ろう)に対する医療体制の研究に取り組まれている松永氏より盲ろう医
療研究の現状と一体的診療体制の取組等の紹介とともに、補聴器活用と人工内耳について わかりやすくお話しいただきました。
〇 実践報告
「肢体不自由を併せ有する盲ろう児童との関わり」
比嘉 典子 氏(沖縄県立泡瀬特別支援学校教諭)
視覚と聴覚の他に、肢体不自由のある盲ろう児童の表情や動き等から思いや考えを読み取
り、興味・関心のあることから児童の主体的な動きを引き出している様子や関わり等を報告い ただきました。
〇 リレートーク
盲ろうに関する多様な報告を持ち合い、情報を共有、交流できるような場として、設定しまし
た。以下の10件の報告がありました。
1.令和3年度文部科学省委託事業「特別支援教育に関する実践研究充実事業」概要
筑波大学附属学校教育局 雷坂 浩之 氏
2.A児のコミュニケーションの育ちについて
筑波大学附属視覚特別支援学校 三浦佳菜江 氏
3.教材を介して双方向のコミュニケーションを図る 弱視難聴児童との取組
筑波大学附属視覚特別支援学校 佐々木望美 氏
4.小学部に在籍する盲ろう児童の様子について
香川県立盲学校 安川 和子 氏
5.高等部に在籍する盲ろう生徒の様子について
横須賀市立ろう学校 鈴木 紀子 氏
6.盲ろう教育と肢体・知的特別支援学校における重複障害との関連について
東京都立光明学園 田村康二朗 氏
7.事業所での生活の様子、引っ越しの様子
福祉事業所つばさ 風間 大樹 氏
8.コロナ禍 無事に大学員を修了、そして就労後の現在
筑波技術大学 森 敦史 氏
9.「Remarkable Coversations」(出版予定)の紹介
元筑波大学技術大学 岡本 明 氏
10. オランダにおける盲ろう教育
前ケンタリス聾学校 亀井 笑 氏
〇 閉 会 式
○オンラインサロン
自由参加で、自己紹介を兼ねて、近況報告等を行いました。
ご講演、実践報告をいただきました松永氏、比嘉氏、そして、リレートークにおいて貴重な実
践の報告や情報提供をくださった皆様、ありがとうございました。
研究協議会の詳細は、会報にて、ご報告いたします。
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